ラグビー日本を支えたテクノロジー【トレラボ(トレーニング・ラボ)】

2016.12.2 TECHNOLOGY ,
ラグビー日本を支えたテクノロジー

肉体勝負のハードな競技ラグビー、体格に差のある日本チームは不利とされ、なかなか世界のトップに勝てない状況にありました。が、2015年ワールドカップで、強豪国・南アフリカに勝つなど3勝を挙げ、一気にラグビー人気に火が付きましたね。2019年には日本でワールドカップが行われます。そんなラグビー日本代表の強さに最新テクノロジーが貢献していたのをご存知でしょうか。

 

GPSを駆使したテクノロジーで

選手の動きを解析

 

ラグビーやサッカーなどでGPS端末を使ってデータを取得、選手の動きなどを解析したトレーニングを行うのは、「もはやトレーニングツールの一つに過ぎない」と言われています。GPS端末では選手の動きのデータは取れるものの、そのときのプレーの状態や選手の個々の動きはわかりづらいものでした。ですので、多くの映像プラスGPSという体制で練習中、試合中の選手の動きを解析していました。
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そこで、GPA端末で取得できる加速度情報を使い、あるスピードでの選手の動きや、その前後の動きなどを解析。スピードがより高まるために必要な要素を解析することができるようになりました。また、ラグビーにおいては、加速度から選手がぶつかり合うときの衝撃度も測れるので、さらなる情報の取得ができるようになったのです。

 

 

ドローンの登場で

さらなる情報が取得可能に

 

しかし、細かい動きはやはり映像でしかわからないところもあります。その映像も、広い屋外での競技であるラグビーにとっては、水平方向のさまざまな角度から撮る以外にありませんでした。

快進撃を遂げた2015年ワールドカップ日本代表ヘッドコーチのエディ・ジョーンズ氏は、「ボールの軌跡を追うことはできないだろうか」というリクエストをしていたそうです。つまり、ボールがどの軌跡を描けばトライにつながるのかとうことです。
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残念ながら当時はその実現には至らなかったそうですが、現在ではドローンの出現で俯瞰映像が撮れるようになりました。最近、スポーツ中継などで俯瞰映像が流れることがありますが、ボールの動き、選手の動きがよくわかっておもしろいですよね。それと同じようなに別の角度からの情報が得られるようになり、さらに情報が増えていき、トレーニングの戦略も試合の戦略もますます進化していきます。

 


GPSによる個々の選手の動き、さまざまな角度からの映像に加え、真上からの映像が加わり、あらゆる角度から試合中の動きを解析することができるようになりました。弱いだけでない日本ラグビーを実証した2015年ワールドカップ。

2019年には日本での開催を迎え、期待は大きく膨らみました。体格的にどうしても不利な日本ラグビー。以前、大リーグに移籍しイチロー選手は体格の大きな大リーガーを「同じ人間とは思えない」と言っていました。しかし、日本人特有の技でイチロー選手は大リーグで大活躍しています。同じように、ラグビーでも日本人の得意とするテクノロジーを利用することで、さらなる強い日本代表チームへと変わっていく可能性を秘めています。2019年の日本開催に向けて、ますますおもしろくなりそうなラグビー、注目していきましょう。

 

【Reference】http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/feature/15/110200006/062400038/