体操×テクノロジー=科学の目による採点支援【トレラボ(トレーニング・ラボ)】

2016.8.30 TECHNOLOGY ,
体操×テクノロジー=科学の目による採点支援

体操競技の採点方法に“科学の目”が入ります。これまでは審判の目だけに頼る判定方法でした。しかし選手の技術向上によるひねりの回数の増加や、技の高速化など、目視だけでは正確な採点が難しくなっている現状です。そこで日本体操協会と富士通がタッグを組み、テクノロジーを駆使して体操競技の採点にICT(情報通信技術)を取り入れる開発に乗り出しました。

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体操技術の可視化に成功

 

テクノロジーを駆使したセンシング技術で、体操選手の動きを3次元(3D)レーザーにより1秒間に230万点スキャニングし、3Dデータ処理技術を用いて数値で可視化することに成功しました。

人の動きを表す技術というと、ハリウッド映画にも用いられていることで知られるモーションキャプチャー技術というものがありますが、この技術だと競技をする選手の体にマーカーをつけなくてはなりませんでした。

新たなセンシング技術では選手への負担をかけずに、動きを立体的で高精度に捉えて正確な数値として把握できます。

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“科学の目”

による正確な判定と採点

 

体操選手の技術の向上により、難易度があがり技も高速化しています。採点する側もテクノロジーを駆使して対応していかなければならない時代になってきました。

体操競技の採点は技術面だけではありません。美しさなどの芸術的な採点は科学の目ではなく、やはり人間の目での判断になります。3Dセンシング技術は、採点の支援となる画期的な技術です。

また競技時の採点の判定だけではなく、練習中のひじや膝の曲がり具合や角度、重心のずれなども把握できるので、選手のレベルアップにもつながる技術と期待が持てます。

 

日本発、世界へ。

 

3Dセンシング技術は審判の負担を軽減し、判定時間の短縮にもつながります。また将来的に体操競技だけでなく、他の競技やトレーニングにも応用できる技術です。

実用化されれば、日本のICT(情報通信技術)を世界にアピールできます。日本のテクノロジーが世界のあらゆるスポーツ分野で活躍できる技術を発信。来る2020年の東京五輪・パラリンピックでの活用に期待が寄せられます。

【Reference】https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00392737